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通信速度比較

ドコモの下り速度が最速【2017年度・総務省実行速度調査結果比較】

2017/04/18

総務省が定める「実効速度に関するガイドライン」に沿ったスマートフォンの実行速度の調査結果が、au・ドコモ・ソフトバンクから公表されたので、結果をまとめてみました。

実行速度の計測手法

計測場所は全国10都市から抽出された計1500地点を対象に、iOS/Android-OSを用いて、それぞれ1地点につき3回ずつ計測を行っています。合計9,000回(1,500地点×2機種×3回)計測することにより、速度のばらつきを極力抑える調査方法が用いられています。

計測は次のとおり実施されています。

  • ドコモ:2016年10月~2016年12月
  • au:2017年2月~3月
  • ソフトバンク:2017年2月~3月

実行速度の計測結果

各社のiOSとAndroidの計測結果が下記になります。

iOS計測結果

まず、3社ともにiPhone7を用いたiOSの計測結果を比較してみましょう。

ドコモ、au、ソフトバンクにとるios(iPhone)の実行速度の計測結果

iOS au ドコモ ソフトバンク
最大値 下り 206 247 170
上り 20 39 32
第3四分位数 下り 108 146 95
上り 15 27 28
中央値 下り 78 111 74
上り 12 23 24
第1四分位数 下り 55 88 55
上り 10 17 17
最小値 下り 21 9 17
上り 1 1 2

※表の数値に関して、青字の数値は優位性が高いもの、赤字の数値は優位性が低いものを表しています。

上記の計測結果から、下りの通信速度ではドコモが中央値で111Mbpsを記録し、3社の中で唯一100Mbpsを超えました。また最大値も同様に、247Mbpsと2社を突き放す結果を出しています。上りの通信速度では、中央値でソフトバンクが24Mbps、ドコモが23Mbpsとなり、KDDI(au)の12Mbpsを突き放す結果となりました。

Android計測結果

次に、Androidでの計測結果の比較です。測定端末は3社ともにSony製のXperia-XZを利用しています。

ドコモ、au、ソフトバンクによるAndroidの実行速度の計測結果

Android au ドコモ ソフトバンク
最大値 下り 200 238 186
上り 24 39 60
第3四分位数 下り 110 162 96
上り 19 28 29
中央値 下り 81 126 76
上り 12 23 26
第1四分位数 下り 59 97 56
上り 10 18 21
最小値 下り 19 27 21
上り 1 1 2

※表の数値に関して、青字の数値は優位性が高いもの、赤字の数値は優位性が低いものを表しています。

先ほどのiOSの結果と同様に、下りの通信速度では、ドコモが中央値で唯一100Mbps超えとなる126Mbpsを記録し、また最大値でも238Mbpsと2社を突き放す結果を出しています。

上りの通信速度では、中央値でソフトバンクが26Mbps、ドコモが23Mbpsとなり、KDDI(au)の12Mbpsを突き放す結果となりました。また最大値に関して、ソフトバンクが60Mbpsを記録していますが、これは測定端末であるXperia-XZの最大通信速度30Mbpsを上回っているため、測定アプリによる測定ミスの可能性が高いと思われます。

総合評価

総務省が定める「実効速度に関するガイドライン」に沿った各社の測定結果から、ドコモが優位な結果を示す形となりました。ドコモはMVNOを含めユーザー数が増加していますが、3つの周波数を利用できるキャリアアグリゲーション等の新機能展開により、パフォーマンスの高いネットワーク作りが行われているように見えます。

ただし、総務省のガイドラインをもとに各社は実地での調査を行っていますが、キャリア毎に計測場所や測定時間が異なるため、ユーザー目線での通信速度比較調査ではなく、あくまでもホームページに記載させる実行速度の意味合いが強いといえるでしょう。

実際に、「スマートプラン.com」で行っているこれまでの通信速度調査では、下りの通信速度で100Mbpsを超えることは各社ともに非常に稀であるため、各キャリアが決められた計測エリアの500m四方内で基地局に近い優位な環境で計測している等の工夫も伺えます。

ユーザー目線での調査とすると、最もスマートフォンの利用頻度が高い、電車内やオフィスのビル内にて3社を同時に計測し、比較する結果が欲しいところです。今後は格安SIMのMVNO会社も実行速度の調査対象に含める議論が総務省で検討されているので、通勤時間やお昼休みの混雑時間帯などで同時に比較し、通信速度をユーザーにとって分かりやすい形で情報が公開されるとより良くなるでしょう。

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